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ミラクファンドKC-1000(F☆☆☆☆)
種類:高性能セメント系下地調整塗材
社名:エスケー化研株式会社
仕様
商品名 | 容量 |
kg/m²/回 | 塗装面積 | 間隔時間(hr) (20℃、65%RH) |
|
工程内 | 工程間 | ||||
ミラクファンドKC-1000 | 25㎏(セット) | 0.8~1.5 | 1回塗りで16~31m² | 6以上 | 16以上 |
特徴
ミラクファンドKC-1000は、特殊アクリルカチオン系樹脂エマルションを採用した製品で、下地調整と仲介接着の役割を兼ね備え、さらに中性化防止をも加味した万能の性能を有しています。
今まで不向きとされていた旧塗膜の残った壁面の改装、あるいは、コンクリート構造物などに適用できる高性能セメント系下地調整塗材です。
- 特殊アクリルカチオン系樹脂エマルションを採用しているため、各種下地に対する密着性が非常に優れていると共に、耐ひび割れ性、耐衝撃性などの性能が従来に比べて特に優れています。
- 硬化後強固な被膜を形成し、仕上塗材の密着性を向上させます。
- 脆弱な下地を均一に強化し、また仕上塗材の色むら、密着不良、造膜不良などの原因を予め防止できます。
- 特殊アクリルカチオン系樹脂エマルションとセメントの複合効果でコンクリート躯体の中性化防止、鉄筋の防錆性に優れた効果を発揮します。
- 特殊アクリルカチオン系樹脂エマルションの使用により、下地調整のみならず仲介接着としての機能を発揮します。
- 施工が簡単で、刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー塗りなど状況に応じ、各種の方法で能率よく作業を行えます。
用途
- コンクリート構造物の中性化防止
- 露出鉄筋部の補修・防錆下地調整
- 改装面の下地補修・下地調整
- 各種建材の下地調整
標準工法
材料 | 調合 (重量比) |
所要量 (kg/m²) |
塗回数 | 間隔時間(hr) | 備考 | ||
工程内 | 工程間 | ||||||
ミラクファンドKC-1000粉体 | 100 | 0.8~1.5 | 1~2 | 6以上 | 16以上 | - | |
ミラクファンドKC-1000混和液 | 25 | ||||||
清水 | 刷毛塗り ローラー塗り |
25~35 | - | 左官刷毛、ウールローラー | |||
スプレー塗り | 30~35 | リシンガン 口径:4~5mm 圧力392~588kPa (4~6kgf/cm²) |
可使時間:夏期1.5時間、冬期3時間
注)スプレー塗りは吹付後、左官刷毛でしごいて下さい。
性能試験成績表
JIS A 6916 建築用下地調整塗材 下地調整塗材C-1による物性結果
試験項目 | 結果 | 規定 | |
軟度変化 | 30~35 | ±20%以下 | |
耐ひび割れ性 | 合格 | ひび割れがないこと。 | |
耐衝撃性 | 合格 | ひび割れ及びはがれがないこと。 | |
付着強さ | 標準養生 | 1.6 | 0.7N/mm²以上 |
低温養生 | 1.2 | 0.5N/mm²以上 | |
吸水量 | 0.3 | 2g以下 | |
仕上材が複層仕上塗材の場合の耐久性 | 【表面状態】 合格 【付着強さ】 1.9 |
割れ、膨れ及びはがれがなく、 付着強さが0.7N/mm²以上であること。 |
各種下地との付着強さ
下地の種類 | 付着強さ | 試験方法 |
セメントモルタル | 1.7N/mm² | 各種下地に塗付、JIS A 6916 7.13 付着強さ試験にて測定 |
ストレート板 | 1.2N/mm²※ | |
ALCパネル | 0.5N/mm²※ | |
PC部材 | 1.9N/mm² | |
外装薄塗材 E | 1.1N/mm² | |
複層塗材 E (アクリル樹脂エナメル仕上げ) |
1.4N/mm² | |
複層塗材 E (ポリウレタン樹脂エナメル仕上げ) |
1.2N/mm² | |
合成樹脂エマルションペイント | 0.9N/mm² |
※基材内破断
各種仕上塗材塗付後の付着強さ
仕上塗材の種類 | 付着強さ | 試験方法 |
外装薄塗材 E | 1.2N/mm² | モルタル下地に塗付後、23℃、5%RH24時間養生。 仕上塗付後、20℃、65%RH14日間養生 JIS A 6909 7.9 付着強さ試験にて測定 |
可とう形薄塗材 E | 1.1N/mm² | |
複層塗材 E | 1.4N/mm² | |
防水形複層塗材 E | 1.3N/mm² |
鉄筋腐食部の補修方法
1.脆弱部の除去
2.鉄筋部の除錆
3.ミラク防錆#50処理
4.ミラクシーラーEPO塗付
5.エポキシ樹脂モルタル(ミラクエポモル)充填※
6.ミラクファンドKC-1000塗付
防錆処理後、ミラクシーラーEPOでこれを保護することにより、中性化防止を一段と効果的に行うことができます。
※詳しくは「CRMC施工マニュアル」のパンフレットを参照して下さい。
注意点
- ALCパネル、多孔質下地、粗面、その他、下地に問題がある場合には、カケンフィラー(粉体/20kg袋、混和液/10kg石油缶)、 または、ミラクファンドKC-1000(粉体/20kg袋、混和液/5kgポリ容器)などで下地調整を行って下さい。なお、改装工事にはミラクファンド各種をご使用下さい。
- 下地がコンクリートの場合には、付着物などを除去し、下地をよく乾燥させ、含水率10%以下・pH10以下として下さい。
- 吸い込みが大きい下地、部分的に下地調整を行った面が他の面と比べて著しい吸い込み差を生じる下地、改装下地、押出成形セメント板、GRC板、PC部材、 各種サイディングボード、ストレート板など、それぞれに適した下地調整材・下塗材を選択する必要があります。詳しくはお問合わせ下さい。
- 各材料の希釈には、指定の希釈剤をご使用下さい。希釈の方法が適切でないと粘性に異状をきたし、塗装時にたれ・透け・ミスト発生などの問題を生じる場合があります。
吹付時の空気圧の調整とともに十分ご注意下さい。 - 二液反応硬化タイプの材料は、主剤と硬化剤を指定の比率で調合し、電動ミキサーで撹拌混合してご使用下さい。
特に小分けでご使用の場合は、計量器にて計量を行って下さい。混合後の材料は、缶に表示の可使時間以内に使い切って下さい。
また、可使時間は温度・希釈などの条件によって変わりますので、混合後はなるべく早く使い切って下さい。 - 各標準施工仕様に記載の所要量及び間隔時間を守って施工して下さい。
- 吹付用のコンプレッサーは、2馬力以上のものをご使用下さい。
- ローラー塗りはW-2(中毛)ローラーをご使用下さい。また、ローラーは一方向だけでなく、上下左右にむらなく運ぶことが、良い施工方法です。
また、塗装後、塗膜表面が少し乾いた状態でローラーをかえるとローラー目が生じ、仕上がりが悪くなります。 - 改装工事に溶剤形の材料をご使用の場合、溶剤などの影響により旧塗膜を侵し、膨れ・ちぢみなどの異状が発生することがあります。 試し塗りによりご確認の上、本施工に入って下さい。
- シーリング材の上へ直接施工する場合、シーリング材の種類や材齢により塗膜が密着しないことや可塑剤により汚染することがあります。 詳しくはお問合わせ下さい。
- 冬期または多湿な場合には、乾燥が遅くなります。通風をよくし、十分に乾燥養生を行って下さい。特に気温5℃以下・湿度85%以上の時は、原則的に施工を避けて下さい。
施工が要求される場合は、採暖及び採暖のための養生により、雰囲気温度・被塗面温度を5℃以上にして下さい。 - 下地調整材、下塗材など、粉体及び混和液、主剤及び硬化剤がセットされているものは、同一銘柄の材料を使用して下さい。
- 本品は塗料としての用途以外に使用しないで下さい。
- 調合は、性能に支障をきたす可能性がありますので、当社指定以外の材料を混ぜないで下さい。
ご使用前には、製品容器に記載の注意事項をよくお読み下さい。また、MSDS(製品安全データシート)もご参照下さい。
下地の種類及び状況、用途などにより仕様が変わることがあります。詳しくは、お問合わせください。
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備考