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サビシャット
種類:塗布型素地調整軽減剤
社名:大日本塗料株式会社
仕様
商品名 | 容量 |
kg/m²/回 | 塗装面積 | 上塗可能時間 (23℃) |
サビシャット | 1.2㎏ | 0.1 | 120m² | 3h以上 |
特徴
サビシャットは従来の物理的な素地調整法が軽減できる「塗布型素地調整軽減剤」です。
鋼構造物の構造および設置環境上、十分な素地調整が実施できない状況において、その機能を発揮します。
従来の素地調整
- 粉塵・騒音・花火
- ケレンしにくい箇所にさびが残る
- 重労働
- 時間的コスト
↓サビシャットを導入↓
素地調整を軽減
- 粉塵や騒音の軽減
- 清掃ケレン程度でOK
- 刷毛で塗布できる
- 重労働を大幅削減
- 工期・工程短縮
特徴
- 粉塵や騒音の発生を低減
- 4種のケレン(清掃ケレン)程度の素地調整で高レベルな下地づくりが可能
- さび層への浸透性、脆弱層の強化に優れる
- 湿気硬化形樹脂を配合、さび層中の水分を除去
- さび層中の腐食性イオンを無害化
サビシャット塗布
軽ケレンでも、さび層中の腐食性イオンを無害化、優れた防錆性を発揮。
4種ケレン
マジックロン処理
さびの状態
(素地調整前)
こんなところにサビシャット
さび層への浸透状況
塗布型素地調整軽減剤のメカニズム
トリプル効果により、さびを強化
1.さび層中の水分を除去し、さびを強化
サビシャットA液で、湿気硬化形樹脂が水分を取り込む
湿気硬化形樹脂が水分を取り込んで固め、さびを強化
2.腐食性イオンの無害化
サビシャットB液で、イオン固定化剤が腐食抑制剤を放出し、代わりに腐食性イオン(塩分)を取り込む
イオン固定化剤の中に腐食性イオン(塩分)を取り込むことによって、さび発生の促進要因となる腐食性イオン(塩分)を無害化する
3. 鋼材表面の不働態化
放出された腐食抑制剤が鋼材素地を不働態化する
性状
項目 | 内容 | |||
容姿 | 二液性 | |||
荷姿 |
2.4kgセット(A液:2.0kg、B液:0.4kg) 6.0kgセット(A液:5.0kg、B液:1.0kg) |
|||
色相 | 乳褐色 | |||
光沢 | ━ | |||
密度(23℃) | 塗料 | 1.08 | ||
揮発分 | 0.87 | |||
粘度(23℃) | 55mPa・s | |||
加熱残分 | 55% | |||
乾燥時間 | 温度 | 5℃ | 20℃ | 30℃ |
指触 | 2時間 | 1.5時間 | 1時間 | |
半効果 | 5時間 | 3時間 | 2時間 | |
標準膜厚 | ━ | |||
引火点 | SDS参照 | |||
発火点 | SDS参照 | |||
爆発限界 (下限~上限) |
SDS参照 |
上記性状の数値は標準を示すものであり、若干の変動があります。
塗布基準
項目 | 内容 | |||
下地処理 | 『施工上の注意 1) 』参照 | |||
混合割合 |
A液:10部、B液:2部(重量比) |
|||
熟成時間(20℃) | ━ | |||
可使時間 | 5℃ | 20℃ | 30℃ | |
9時間 | 5時間 | 3時間 | ||
塗布方法 | 刷毛塗り、ローラー塗り | |||
洗浄シンナー | ウレタンシンナー、ラッカーシンナー | |||
塗布法 | 塗布方法 | 刷毛塗り、ローラー塗り | ||
希釈率 | ━ | |||
標準使用量 | 0.1kg/m2/回 | |||
標準膜厚 | ━ | |||
ウェット管理膜厚 | ━ | |||
塗装間隔 | 温度 | 5℃ | 20℃ | 30℃ |
最小 | 5時間 | 3時間 | 2時間 | |
最大 | 3日 | 3日 | 3日 |
注)標準使用量は、被塗物の形状や塗装条件によって異なります。
関連法則
項目 | A液 | B液 |
危険物表示 | 第4類第2石油類 | 第4類第2石油類 |
有機溶剤区分 | 第3種有機溶剤含有物 | 第3種有機溶剤含有物 |
有害物質表示 | SDS参照 | SDS参照 |
劇物表示 | ━ | ━ |
注意点
施工上の注意点
- 被塗面の塩分・油脂・湿気・塵埃・水分その他の有害な付着物は完全に除去し、付着力のない浮きさびはマジクロンなどで除去して下さい。この際、1点式電磁膜厚計を用いて、30cm×30cmの範囲のさび層の厚みを9点測定し、その最大値が100μmを超える場合はディスクサンダーなどを併用して100μm以下にしてください。
- 使用時には、A液とB液を規定の割合に混合し、十分に撹拌して均一な状態にしてから塗布して下さい。
- A液とB液を混合した後は、可使時間以内に使いきって下さい。
- 塗装間隔が長くなると密着不良を生ずることがありますので、必ず規定時間以内で塗り重ねを終了して下さい。規定時間を過ぎた場合は、塗布表面をサンドペーパーまたはパワーブラシなどで研磨し、さらにウエスで拭いて調整してから再塗布して下さい。
- 塗布作業終了後は、塗布器具を直ちに洗浄して下さい。洗浄には必ずウレタンシンナーまたはラッカーシンナーをご使用下さい。
- 塗布後すぐに雨に当たると、塗面が白変するおそれがありますのでご注意下さい。
- 高湿度(85%RH以上)の時の塗布作業は避けて下さい。可使時間が短くなったり、塗布面が発泡することがあります。
使用上の注意
引火性の液体で、危険有害性情報のある物質を含有していますので、取扱いには下記の注意事項を守って下さい。
※詳細な内容が必要な時には、安全データシート(MSDS)をご参照下さい。
●取扱い上の注意
- 火気のない局所排気装置を設けたところで使用して下さい。
- 塗装中、乾燥中は換気をよくし、蒸気を吸い込まないようにして下さい。
- 取扱い中は、皮ふにふれないようにし、必要に応じて下記の保護具を着用して下さい。
有機ガス用防毒マスク又は、送気マスク、頭巾、保護めがね、長袖の作業衣、えり巻きタオル、保護手袋等。 - 取扱後は、手洗い及びうがいを十分に行って下さい。
- 塗料の付いたウエスや塗料カス、スプレーダストは廃棄するまで水につけておいて下さい。
- よくフタをし、40℃以下の一定の場所に貯蔵して下さい。
- 子供の手の届かないところに保管して下さい。
- 捨てる時は、産業廃棄物として処分して下さい。
- 本来の用途以外に使用しないで下さい。
- 容器は垂直に持ち上げて下さい。斜めに持ち上げると取っ手が外れ、落下事故の危険があります。
●緊急時の処置
- 火災時には炭酸ガス消火器、泡消火器又は粉末消火器を用いて下さい。
- 目に入った時には、多量の水で洗い、できるだけ早く医師の診察を受けて下さい。
- 誤って飲み込んだ時には、できるだけ早く医師の診察を受けて下さい。
- 皮ふに付着した時には、多量の石けん水で洗い落とし、痛みや皮ふに変化等がある場合には、医師の診察を受けて下さい。
- 蒸気、ガス等を吸込んで気分が悪くなった時には、安静にし、医師の診察を受けて下さい。
- 容器からこぼれた時には、布で拭きとり、その布を水の入った容器に保管して下さい。
※本カタログに記載以外の条件で使用される場合は、弊社にお問い合わせ下さい。
※本製品の内容は予告なく変更することがあります。
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備考
大日本塗料株式会社: https://www.dnt.co.jp/
商品ページ: 注目製品特集 塗布形素地調整軽減剤 サビシャット